2023/11/13 05:34


今日は、私の子供時代について書いてみようと思います。
「小さいころから絵が好きだったの?」
とよく聞かれます。
そうですね。絵を描くことは好きでした。
母の影響が大きいと思います。母は日大鶴ケ丘の美術科で絵を学んでいましたし、漫画家も一時期やっていました。
家には画材がたくさんありました。
イーゼル、油絵具、大きな画用紙、無造作にテーブルにあった何色もの色鉛筆、クレヨン、インク、ケント紙・・・。
そんな中で育ったので、絵を描くこと、何かを作ることは自然なこととして生活していました。

「絵を描くことが好き」と一番初めに感じたのは4歳ごろ。
私は家で仕事帰りの母を待っている時、色鉛筆でぬりえか、絵を描いていました。
ある時、A4ぐらいの紙に亀の絵を描きました。

一番好きな色の組み合わせ、モミの木の色のグリーンと
バックは赤ワインやラズベリーの色に近いインディアンレッドで描いた亀の絵。
その絵を仕事から帰ってきた母がとっても気に入って、ピアノのある部屋に飾りました。
そして「もっと描いて!!」と母は言いました。
親が喜ぶのって子供にとっては嬉しいことですよね。

私は母を驚かせたくて毎日違う動物を描いて仕事から帰ってきた母に見せました。
その時々で母はここをもっと塗ると良い、バックの色は色と色を混ぜても素敵なんだ、とかいろいろ教えてくれました。
その動物の絵はどんどん増えて、部屋の壁いっぱいになりました。

それが何となく今に通じている
「絵を描いて誰かを幸せにできる」と思えた最初の出来事だったと思います。