2023/11/25 21:47

バリ島のこと その2


バリ島の芸術村、ウブドに着いた私は、村の雰囲気が気に入ったのでしばらく滞在することに決めました。

宿はロスメンというバリ島でいう民宿。
ロスメンは歩けばその辺にたくさんあり、その中でHAYATAさんの知人が経営している宿が偶然あり、そこに決まりました。

夕方、HAYATAさんとスーパーへ日用品を買い物に行きました。

私が歯ブラシを選んでいると、背の高いオーストラリア人の男の人が私の取ろうとした歯ブラシを取ろうとして、「あっスミマセン」
と、会話をしました。
英語話せる人も住んでいるんだ、良かった。とほっとしました。

買い物と、夕飯を済ませてHAYATAさんはデンパサールに帰り、初めて一人のバリ島の旅がはじまりました。

さて、次の日。
さっそくネカ美術館に行ってみよう!と歩いていると、道に迷いました・・・。

目の前に橋があって、その先はあまり人がいなそうな山道の様子。
どうしようかな・・・・その頃の私はバリ人が少し怖くて、インドネシア語も特に話せなかったのでした。

すると前から昨日スーパーであったあのオーストラリア人の男の人が来ました。
良かった、助かった!

私は英語でネカ美術館の場所を聞くと、
彼は「ネカ美術館はまっすぐ。でも手前にとっても良いギャラリーがあるからおすすめだよ!」
と教えてくれました。
彼の手には黄色の油絵の具が握られていました。

絵描きさんかな?と思って
私はお礼を言って、そのまま別れ少し歩いていくとそのギャラリーがありました。

SYMON’S STUDIO

山の斜面にあり、大きなキャンバスに画かれたポップアート!
至る所に作品が置かれ、作品につられてどんどん中に入って行くとスタジオの中はもっとたくさんのポップアートが飾られていました。

私は驚きでいっぱいでした。

今まで紙に描いていたイラストをこんなに大きなキャンバスに描いていいんだー!

とこれまでにない衝撃を受けました。

SYMONさんって一体どんな人だろう!?

スタジオにいた女性に今日はSYMONさんはいますか?と聞きました。
「今日はいないけど、明日はいる。」
と彼女は教えてくれました。

その後ネカ美術館に行きましたが、頭の中は衝撃でいっぱい!
明日SYMONさんに会って、話してみよう。絵を教えてくれるかもしれない!

今日はなんて素晴らしい事に出会ったのだろう!
教えてくれたオーストラリア人の彼にお礼を言いたいな。
と思いました。

彼は絵の具を持っていたし、あのスタジオを気に入っていたから、もし私がスタジオで絵を習いに通っていたら、そのうち会ってお礼を言えるかも知れない。

そう思い、美術館から帰ると私はSYMONさんに見てもらうための自分で描いたイラストや絵を用意しました。

つづく