2024/01/29 10:34
(京都の三十三間堂はジャズだと思うんだよな)
というKさんの言葉に誘われて
2006年、桜色の季節、京都三十三間堂目指して私はひとり、旅に出ました。
京都の清水寺に続く道沿いにある宿に泊まり、ひと月程京都をスケッチして歩きました。
三十三間堂、祇園、八坂の塔、木屋町、舞妓さん、鴨川、錦、嵐山、伏見稲荷、神護寺、鞍馬寺・・・・
朝早くから三十三間堂へスケッチに出掛けました。
あの頃は、ずっとスケッチしていても注意されることもなく、気が済むまで
仏像と私だけの対話を楽しむことができました。
お昼前に、レトロな喫茶店でトーストと珈琲を飲みながらひと休みします。
そのあとは
春の鴨川を歩いて
美術館や、お寺、をめぐりました。
早い夕方に銭湯に行って、帰りにぶらぶら清水寺へ歩きます。
清水寺から京都の街を眺めるのが好きでした。
今日は何処に飲みに行こうかな~、なんて考えながら木屋町までぶらぶらと歩いて行くのも楽しい時間でした。
木屋町の路地に、ゴールデン街のママに教えてもらったジャズバーがあり、そこのマスターにいろんな飲み屋さんや、界隈で話題のイベントをを教えてもらいました。
写真家、ジャズミュージシャン、映画監督・・・
いろんな人とあって、
私なりの京都をたくさん感じて、描いていました。
桜が咲いて、散って行くまでの旅。
東京への帰路、
(新幹線の窓から遠くの山に一本だけ咲いてる桜が見えるんだよ。
あの桜が自分なんだよな。って思うんだよな。)
ってKさんが言っていたのを思い出し
缶ビールの窓ごしを見ていると、
ふいに丘の上に一本だけ咲いてる桜が見えて、ふふふ、、、
と笑ってしまったのを覚えています。