2024/03/26 11:52

絵の原動力



私が絵を描きたくなる時、必要な事。

それは、新しい刺激に身を置いて「体ごと深く感動したりする」ことです。

そうすると、「絵が描きたい!!と、いてもたってもいられなくなって
キャンバスに向かうと、時間なんて関係なくどんどん描けて、
そのことが楽しいのです。

ここで描かないと体の具合が悪くなるほど、私にとっては重要なことなのです。

だから作家は旅をしたり、自分をハングリーな状況へわざわざ身を置いたりして
制作するのだと思います。
職人的な世界になるとまたそれは違うのだと思いますが。


それで、女性ならよくあるエピソードですが、
お客様の男性から食事に誘われて行くと、「もっと深い絵が描けるようになるよ」と
体の関係を誘ってくるということが20代、30代はありました。

そういう時は、お手洗いに行くふりをして食事や話が途中でもなんでも、
そのまま帰るのですが、
一番大事にしている絵のことをネタにしていってくるのがホントに嫌でした。


なのですが・・・
最近、
その人たちの言ってたことってウソではないんだなー、
と思うようになりました。

月並みな言い方ですが、本当に好きで自分と会う人と出会って一緒にいると
何をしていても、何処にいても、体ごと深く感動するんだ!
って思うのです。

絵を描いていても、
キャンバスのもっと深い向こう側に、十分満たされた思いを絵にすることができるのです。

まあ、だからと言って、やっぱりあの体の関係だけを誘ってくる人たちは何処かでカンチガイしてしまっているとは思うのですが。
その人たちはそういう時代を生きてきて、楽観的でにくめない人たちとして
私は許してはいますが・・・。

職人的じゃない創作の世界って結局、自己満足の世界です。
私はその自己満足の世界で描いているのが一番好きです。

どんどん感動したことを自分の世界の絵にして描いてしまいたい!

それでその絵を好きと言ってくれる人が一人でもいて、幸せになってくれるなら
ずっと描いていこうと絵を描き始めた一番初めから思っています。

感動をどん欲に求める人生!
ずっと感動しながら暮らす人生!
おかしな人生!!