2024/04/02 12:02

     結婚と餃子のタレ


「たとえば餃子のタレあるでしょ。僕の場合、

お酢たっぷり、醤油少し、ラー油は点ぐらいか

もし出なかったら入れてるフリでもいい。

 そんな細かいところまで僕達まったく一緒なんだよ。」


とウェディングパーティーで友達に説明する彼でした。

彼の後ろには広くきらめく海と透明に青い空。

それは透きとおる青。フィリピンのパラワン島の海。


彼の周りに集まった仲間は、彼のいう意味をわかろうとして、頑張っている。

でもすぐには理解できないでぽかーんとした顔。


何が?という顔の彼。


その時私も皆も可笑しくて皆と笑いました。

でも後で、ホントに私達はその通りかもしれないと思いました。

いろんなことに同じ価値観を持って考えたり、行動して生きてきた。そして今出会った。ただそれだけ。


「その年齢で、今になってなんでそんなにお互いのこと好きでいられるの?」

「2回目なのになんでそんなに仲いいの?」

という、かなり突っ込む感じの

皆さんからの質問の答えが「餃子のタレ」だった。


日本から離れて、フィリピンのパラワン島に一人で暮らしている人達だもの、皆さんいい意味で普通じゃない。

それに、私達もどちらかといえばここで暮らす皆さん寄りの人生。

そんな人達が私達のこと不思議がっても無理ないなって思いました。


「じゃあ今度から餃子のタレが合う人探そうかな!」と一番若い友達が言いました。

「そうだよ。」と彼はビール片手に笑っていました。


私も今度、友達夫婦に、餃子のタレ論を聞いてみようなんて思いました。