2024/04/08 12:07

   フィリピン式結婚式だった!


パラワン島旅行の計画の中にパラワン島の海で、ウェディングフォトを撮ることを決めていました。

ビーチフォト用のウェディングドレス、花冠、ブートニア、ブーケなどを揃えて。



あまり大げさにして現地の友人達に気を使わせても....と思い、1週間前に
実はウェディングフォトを撮りたいのでカメラマンお願いできないかな?」と
彼の友達に投げかけて見たところ

「え!それならちゃんとみんな呼んでパーティーしましょうよ。」

ということになりました。

ウェディングドレスを着たかった私は、
こちらのわがままでウェディングフォトを撮ってもらえるだけでも嬉しいのに
パーティーまで!

しかもケーキ入力もやるって?!
「嬉しいな~!」とわくわく楽しみでした。


ウェディングパーティーは旅の最終日曜日で
「前日は準備があるからスケジュール空けといてね」
ということでした。



そしてパラワン島ウェディングパーティーの前日、

ヨットハーバーでお昼を食べたあと私達は、現地の友人Yさんと8才の娘さんKちゃんと4人で買い出しに出掛けました。




私はビーチでのBBQも楽しみでした。人生初めてのBBQでしたから!!

だから外で、しかも海辺で野菜やお肉を焼いて食べたら、どんなに美味しいだろう!
と期待も大でした。


Yさんは「まずはBBQの材料を買いに行きます。」
と言って、着いたのは地元のローカルマーケット。

チャイニーズ系の市場です。
私達二人は、スーパーに行くのだと思っていたので、ちょっと驚きました。

が、
何度もパラワン島を訪れている彼でも、初めてのフィリピンローカルマーケットが珍しくて、Yさんについて行きました。

足元は、水が流れ、溝に落ちないように歩いていきます。
まずは野菜。

「野菜が並んでると何故か興奮するだよ」
と彼が言いました。

たしかに!市場の棚の上に並ぶ野菜から、
色とりどりの野菜の匂いが鼻に押し寄せてきました。
スーパーでは味わえない感覚!


その後肉屋さんに行きましたが
「あまりいい肉ないなー、スーパー行こう」とYさん。
そのまま隣にある雑貨の売っているマーケットに寄り、パーティーの飾り付けを買いました。

ここは、品質は100均の雑貨程度ですが、なんでもあって安いのでした。


その後スーパーでは、Yさんと彼がお肉を選び、その後友人宅へ行きました。


ここまででガッツのない私達二人は、喉渇いたし、疲れた~と休みたかったのですが、
Yさんはさっそく野菜を切り始めるのです。


たしかに一杯飲むなら、仕事は終わらせてから飲んだ方がいいと思うので、私達もお手伝いしました。

・・・というか、私達のウェディングパーティーを作ってくれてるのだから当たり前なのですが。


大きなネギと鶏肉の焼き鳥と、ポークBBQの串打ちをつくり、やっとビールにたどり着いた時は喉もカラカラでした。

ようやくホッとして少し休んいると、ケーキを買っていないことに気づきました!

もう一服タイムだし、じゃあいいかー、ってなるかな?と私はちょっと残念に思っていると、
「今から買いに行こう!」
とYさんはスタスタと車に向かいました。

その時、Yさんは信用のできる人だな~。と思いました。私もこういう大人になりたいと思った瞬間でした。

そしてまた皆でスーパーへ。
フィリピンの、派手なピンクの、バタークリームの、見栄えたっぷりのケーキを買って帰り、
夕方日本から持ちよったお蕎麦を食べて解散しました。


ホテルにかえり、私達二人は、
「疲れたねー」
と言いました。根性とかガッツのない私達は、
ヨットハーバーでお昼食べてスーパーで買い出しして、皆でお蕎麦食べて終わりだと思っていたのです。

なのに何故か振り回された感があって疲れた・・・。

それは何故なのか?
と二人でベッドに寝ころんで南国風の天井を見ながらディスカッションしました。

足元が汚れそうなローカルマーケットに行き、
わざわざBBQ用に焼き鳥の串打ちをして、
喉カラカラまで飲めなかったビール、
旅行の大事な一日なのに何故???

でもYさんは私達のために、いろいろ考えてくれているのもわかるし、
ケーキもすぐ買いに行ってくれたし、
感謝しているのに何故こんな気持ち???


そしてふと、
「これってフィリピンスタイルなんじゃない?」
とどちらからともなく気づいたのです。

フィリピンでは、お祝い事はお祝いされる本人が全てやるのです。

「だから夫婦で苦労して、手かけて買い物して、焼き鳥作って、自分たちで飾り付けやったりするんだよ」

「始めに言って欲しかったね」

「でも始めに聞かされてたら、私達やらないよね」

「そりゃそうだ」

と結論が出てようやく眠ることができたのでした。



当日は不安だった飾り付けも、集まったみんながすぐに手伝ってくれました。
お願いしたカメラマンもドローンの撮影までしてくださって、嬉しい事ばかり。

やっぱりこういう島に来て、暮らしているような人は、自らサクサク仕事する人たちなんだなーと感心しました。

準備でお世話になったYさんはというと、やることが済んでしまうとさっさと皆で麻雀をされていました。

ホントみんな面白い方達ばかりで、人生の記念日を素敵に作ってもらえて感謝しています!