2024/08/09 13:32
昨日は引っ越しの見積もりでした。
前回の時は、子供が1歳になる誕生日の前でした。急に一人で何もかもやらなければならないという現実を目の前に、私は5キロも痩せてしまいました。
恥ずかしいのですが、一人になるまで国民年金のことをはじめ、日本で生活していくためにいるお金や、手続きの仕方は全く知識がなかったので、それからいろいろ勉強しました。
あの引っ越しの日、とても張り詰めていた気持ちを和らげでくれたのは、その日引っ越し作業をしてくださった作業スタッフの責任者さんでした。
「ミルクって缶もあるんですね!」
と災害時用に買っておいた缶のミルクの箱を持って言いました。
「地震に備えて買ってあるんです。出掛けた時とかも使えるし」
と私が言うと
「そうかー、うちも買おう!男の子で5ヶ月なんですよ!良く動くんですよー。」
と子供の話を嬉しそうにしていました。
私はその時、張り詰めていた気持ちが解れて涙が出そうになりました。
あの時、ほんとにガチガチになっていたんだ私はね。
無事に引っ越しが終わってとりあえずその日はご飯を食べて寝ました。
次の朝、初めて使う旧式のお風呂を沸かして娘と朝風呂に入りました。
大きな窓から冬の朝の日差しが差し込んでいました。
「私はこの小さな娘と二人でこれから生きて行くんだ。この景色を一生忘れないでおこう」とその時思いました。
私は女一人でバリバリ働いて子育てする勇気もガッツもなくて、時の流れに任せようとユラユラとだけど慎重に3年過ぎました。
今回の引っ越しは幸せしかありません。
結婚ですからね。大好きな人と大好きな娘に挟まれて疲れるのも楽しみです。
きっとここに来て、暮らした時から今日のことは決まっていたんだと思います。
私の人生になかった社会経験をちょっと勉強するためにここにいたのかな。なんて思います。